映画「世界一美しいボルドーの秘密」その秘密の取引のメールはこちら。

カテゴリー:ワイン業界舞台裏

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9月27日公開の映画「世界一美しいボルドーの秘密」

 

試写会へ伺いました。

 

そう、 ボルドーには秘密があるのです。
それは、 ボルドーワインの特殊取引形態 「先物売買」

 

投資目的で売買されるのは、ボルドーのトップシャトーだけ。

 

トップとは、格付シャトーと一部ブルジョワクリュ、一部プチシャトー。

 

私は2009年まで先物取引を担当してました。

 

その秘密が、 初めて映画で公開される!
そうか、そんな時代になったのね、 と感慨深い映画です。

 

従来のメイン顧客は イギリス、スイスの個人投資家、そしてアメリカの輸入元が先物取引の重要客先でした。 ところが、世界市場、グローバル経済と密接に結びつきにより、中国が成長していきます。

 

2010年に異常な高値をつけてリリースしたボルドーワインは、ついにアメリカの既存客からも愛想をつかされます。そして、中国がこれにとって代わる。

 

全てを手に入れようとする中国の需要に対して、世界最上級の品質や伝統、誇りを維持してきたボルドーのシャトーたちはどのように応じるのか

 

シャトーのオーナー達は いつも悩んでいます。

 

彼らの苦悩と誇りが とても伝わるこの映画。

 

ワインに興味があってもなくても、 面白いドキュメンタリーです。
その、秘密について 過去記事で触れていますので再投稿します。

 

秘密  とは  先物取引についてです

 

先物仕入れの実態を 過去にちらっとブログに公開していました。取引のリアルなメールは・・・
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2011年6月11日

 

今、まさにボルドーの生産者達は大忙し !

 

2010年ヴィンテージの先物(プリムール)価格をリリース真っただ中です。

 

先物とは、昨年秋に収穫し現在タンクや樽で熟成中のワインが来年瓶詰出荷されますが、その出荷前に販売予約を取ることで、プリムールと呼ばれています。

 

人気銘柄は、出荷後価格上昇するので、投機目的で買う場合が多い、そんなビジネス。
日本ではエノテカさんを筆頭に徳岡さんや大手インポーターが活躍しています。

 

この特殊な取引形態はボルドーの格付けシャトーならでは。
ボルドーから毎日メールで全世界のインポーターや顧客へオッファー(価格表)が発信されます。
買付は早い物順。 なので事前の購入計画を作っておくのがミソ。

 

「初公開 プリムールのボルドーからのオッファーメール」

 

 

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↑サンテミリオン、ポムロール、が続々リリースされ、グラーヴもリリース中。
格付けの高いものほどリリースが遅く、 ようやく3級あたりがリリース中。

 

こちらの内容は

 

「ポイヤック村 グランピュイデュカッセ2010 リリース価格 EURxxxxxx
参考までに パーカーポイント、ワインスペクテーター誌の評価点数
買付時点に在庫があれば 買えます
ボルドーの倉庫前渡し
支払い条件: 20%6/30まで、40%9月末まで、残り40%を年末まで
興味あれば一報ください、ヨロシク。」

 

同じ商品が数社からきます。支払い条件を比較してどこからどれくらい買うかを決めます。
来週あたりに 大御所1級がリリースされるのではないかしら?
シャトーは お隣のシャトーの価格や生産量、戦略、などを気にしながら慎重に価格を決めます。
インポーターは、値上がりしそうな銘柄や定番品を買い付けます。

 

この時期、シャトー訪問は 歓迎されません、最高にピリピリしてますので。

 

このやりとりは全銘柄出揃うまで4ケ月位毎日続きます。

Wine Joker

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